これからの小売業は、その時々の消費者の嗜好にマッチする魅力的な売場づくりをローコスト・オペレーションで遂行できることを厳しく求められていくであろうと考えられます。大切なことは、消費者が求める商品がいつも陳列してある「鮮度の高い売場づくり」をすることであり、そのためには、陳列計画（棚割計画）をその時々で見直しながら、それを直ちに売場に反映させられるマーチャンダイジング・サイクルの確立が望まれます。

こうした要請に応えることのできる業務の仕組みは、改廃すべき商品やプロモーション対象の可視化等を含め、カテゴリー計画のサイクルを短くすることであり、それは需要予測と自動発注を利用しながら組み立てられるというのが、カテゴリー・プロフィット・マネジメントの主張です。

そもそも自動発注システムは「単に発注業務を省力化するだけのもの」「売場の生産性向上と一体どんな関係があるのか」「単品管理と自動発注とは相容れないもの」といった考えを持つ人も少なくないでしょう。 高価な需要予測システムや自動発注システムを導入したけれど、おかしな予測が出たりして、期待通りの成果を得られないのではないかいう不安を持つ方も少なくないと思います。

CPMシステムは、需要予測型の自動発注システムの機能を実装していますが、自動発注をすることだけがCPMシステムの目的とは考えていません。発注業務を単に自動化するだけでは、業務コストの削減にも大してつながりませんし、ましてや、鮮度の高い売場づくりにもつながらないからです。 だからといって、自動発注の機能が低くていよいと言っているわけではありません。 CPMシステムは、頑強で精度の高い需要予測と基準在庫計算を実現しています。

CPMシステムは、需要予測型の自動発注システムによって、売場生産性を測定できるようになること、機会損失や過剰在庫の可視化できること、死に筋品の発注を未然に停止できること、これらの情報を活用して商品改廃を促進し、その時々の消費者の嗜好にマッチする魅力的な売場づくりとローコスト・オペレーションを推進する目的としています。

我々は、 マーチャンダイジング業務の変革の必要性を共有できる小売業の皆様とともに、 需要予測型自動発注システムを用いた新しいマーチャンダイジング業務を推進します。その高度な技術基盤を活用しながら、カテゴリー・プロフィット・マネジメントのマーチャンダイジング・サイクルを強力に支援します。

需要予測システムのための統計手法

需要予測モデルの定式化

最適な在庫管理の方法

自動発注システムの特徴