小売業のマネジメントの目的を敢えて一言で言うなら、どれだけ生産性の高い売場をつくることができるかということにつきます。生産性向上に資する施策をどれだけ的確に実践できているかということが、マネジメントの能力であり、その実践の場であるビジネス・プロセスこそが他社との差別化の源泉です。ビジネス・プロセスを極力効率的に構築し、企業価値の向上を達成することが目標となります。

生産性の高い売場とは、カテゴリーを構成する商品が、消費者ニーズに基づいて魅力的に演出されていることであり、さらに、単品管理の観点からは、カテゴリー利益管理の基本原理に基づき、各商品の在庫量が最適化されている状態です。そのような状態をひたすら追求することです。

  1. 箇条書き項目カテゴリーを戦略管理単位と位置づけ、売場生産性の向上に焦点を当てる。

  2. 箇条書き項目棚割りをきちんと作成し、カテゴリースコアを店舗別に測定できるようにする。

  3. 箇条書き項目カテゴリースコアとして、スペース生産性を評価指標として使用する。その前提として、商品ごとに適正在庫が維持されている必要がある。

  4. 箇条書き項目リスク・マーチャンダイジングを実践するにも、単品管理の精度向上が不可欠になる。

  5. 箇条書き項目売場利益最大化の経済性原則に基づき、マーチャンダイジング業務を再構築する。特に、期中の需要変動にダイナミックに対応した単品管理を実践する。

  6. 箇条書き項目流通コストと在庫削減を可能にする取引先とのコラボレーション体制を構築する。

  7. 箇条書き項目魅力的な売場づくりをするための仕組みを少ない作業負荷で実現する。そのためのツールとしてITが役立っているか見直し、システム構築の優先順位とする。

カテゴリー・プロフィット・マネジメントの体系

ホームCPMの目的